Paradeは終わらない

本気のエール、受け取って

好きでいるのも楽じゃない

この記事には、あえて「収束」「ファイナル」等の表現を使っています。ご注意ください。


ひとつの作品に深く愛を注ぐファンがいる。
複数の作品に深く愛を注ぐファンがいる。

両者の愛の重さは違うのだろうか?

・・・
私は都内に住み、都内に勤務している。
アニメ作品のコラボやイベントで東京で開催されないことはまずないため、好きな作品のコラボが何か発表された場合、日程が合えば迷うことなく足を運ぶ。
仕事帰りの平日に行くこともあれば、休日の朝早くから行くこともある。

しかし、それがしたくても出来ない人たちがいる。
コラボ圏外に住んでいるファンだ。

移動には数万円、数時間かかり、場合によってはその日の宿も必要だし、仕事も休まなければならないこともあるかもしれない。決して少なくない金銭と時間が必ず発生する。学生であれば、保護者の許可だって必要な場合がある。

私が現在、執心している作品は、ドリフェス!である。
2018年5月1日にファンに惜しまれながらアプリの幕が下りた。
アプリユーザー数は多くなかったが、ファンの作品の愛する心がアニメ本編にも影響された素晴らしい作品である。
ファンのドリフェス!に対する愛は深い。
それはアニメ、アプリ、DCDが終了してしまった今でも数多くのコラボ、イベント、新商品発売の状況からも伺える。

しかしながら作品から離れてしまうファンも少なくない。

主要コンテンツの終了ということもあるが、アプリ終了後に続々と発表されたコラボのほとんどの開催場所が関東に集中し、その他は名古屋、大阪、京都、福岡と地域が限られているのである。

公式から定期的に発表されるコラボは嬉しいが、コラボ圏外のファンには辛い。
アプリが終了した今、ファンがリアルタイムで作品と関わるにはコラボに行くか、週に一度のWebラジオ配信、月に一度の動画配信を待つしかない。
しかし前述の通り金銭と時間の問題があるため、コラボに行けないファンが、コラボに行っているファンと同様のポテンシャルを保つのは難しい。
その結果、ファンの中でも温度差が出てしまったり、作品から離れてしまうのは仕方がないのかもしれない。

私はドリフェス!が大好きだし、2018年10月21日でファイナルだなんて信じていない。ドリフェス!を諦めていない。
だから、少しでも多くの人にドリフェス!を知ってもらいたいし、好きでいて欲しい。
かつてドリフェス!が大好きだった人にも、ずっと好きでいて欲しい。
コラボに行けないから、イベントに行けないから、他のアプリを始めたからと言って、ファンじゃなくなったなんてことはないはずだ。

私はきっと、2018年3月5日という日付を多分、一生忘れない。
その日はドリフェス!の収束を告げられた日であるけれど、自分の長年の考え方を全て変えられた日でもあるから。
あの日、私は「好き」は数字にならないと意味がないのだと初めて知った。
商品の売上げはもちろん、Twitterでのリツイートやいいねの数には意味があった。トレンドのランキングには意味があった。動画の再生数には意味があった。

だから、もっとみんなに「好き」を伝えてもらいたい。
少しでも終わって欲しくないと思っているなら、それをどこかに、出来ればちょっとでも人の目に触れるところで「ドリフェス!最高!」と伝えて欲しい。
それはきっと無意味なことではないから。

作品を愛することに、大きいも小さいもない。
ファンであることに、早いも遅いもない。
武道館のその先も、応援(エール)を飛ばせることを信じて。